イギリスに移住している日本人が、イギリスで不妊治療をするメリットとデメリットをまとめてみました。

日本から遠く離れた異国で不妊治療を受ける心細さは言い表せません。人それぞれ合う合わないがあるとは思いますが、少しでも参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

イギリスで不妊治療するメリットとは

  • NHS(国民健康保険サービス)での不妊治療の場合、無料なので経済的な負担がほぼない(年齢制限等の条件はあります)
  • 夫のサポートも受けながら一緒に頑張れる
  • 病院通いの精神的負担が軽い(全て予約制なので病院での待ち時間が少ない、産科とは別なので妊婦さんを見かけることはまずない、毎日の排卵誘発剤の注射は自分でするので毎日病院に通う必要がない)
  • 病院が近くにあれば、生活パターンを変えずに通院できる(仕事や通学など、長期休む必要がない)
  • 妊娠かどうかの判定後など、夫と喜びや悲しみを共有できる
  • 日本の家族・親戚からのプレッシャーがあまりない
  • 日本で不妊治療をするとなると日本に行くための経済的・体力的な負担があるが、それがない

他にもいろいろあるとは思いますが、大きくこれらの項目があげられると思います。

イギリスでの不妊治療で私が一番良かったと感じた点は「悲壮感がなかった」ことです。不妊治療と聞くと、悲壮感が漂うとても苦しくてつらい事という印象が大きかったのですが、もちろん苦しくてつらい部分はありますけど、その雰囲気が最小限のような気がします。毎回担当医に会うわけではなく、途中経過や簡単な検査はナースが行います。そのナースがとっても明るい人だったかかもしれません。待合室でも完全予約なので、時々前後の予約のカップルにすれ違うくらい。壁には「Thank you」カードがたくさん飾ってあり、ここでの治療で授かった赤ちゃんの写真やその夫婦からのお礼のカードを見ることができました。

とにかく明るい和んだ雰囲気で検査や治療を進めてくださったので、通院に関する苦痛はゼロと言ってもいいくらいでした。

イギリスで不妊治療をするデメリットとは

  • NHSではなくプライベートで不妊治療をした場合、日本で受けるより医療費が高くなる
  • NHSで受けた場合、検査や治療が進むのに時間がかかる(体外受精は1年以上待ちという地域もある)
  • NHSで受けた場合、地区の管轄により病院が決められており選ぶことができないこともある
  • プライベートでは病院を選ぶことができるが、口コミや実績などの情報収集が難しい
  • 日本の家族がそばにいないので支えてもらえない
  • 言葉の壁で不安になることが多い
  • 日本とやり方が違う点が気になってしまう

私はNHSで無料で受けたので医療費の心配はなかったのですが、やっぱり治療の進み方が遅いのと日本の情報ばかり追っていたこともあり、日本のやり方と少しでも違うと気になって不安になったりストレスになったりしてました。

治療の進み方が遅い、順番待ち時間が長いことはもうどうしようもありません。。。やっぱりこれがみんな一番のストレスだと思います。検査や処置の一つ一つも予約制で数日後、数週間後になり、「これの検査がですね、はい今からやりましょう」という日本のテンポに慣れていると本当にイライラさせられます。(下記記事も合わせてご参照ください)

言葉の壁に関しては、もしパートナーがイギリス人、または英語のスキルがネイティブ並みの人でしたら、細かな説明をしてもらったり疑問点をとことん聞いてもらったりして少しは解消できるでしょう。

*旦那様の会社でプライベートの健康保険に加入されている場合は、プライベートで治療でも保険がきき自己負担が少ない可能性があります。駐在で滞在している場合は会社へご確認ください。

 

不妊治療費が大きく変わる。イギリスで不妊治療をすると決めたら、今度はNHSかプライベートかの選択です

NHSの特徴

  • 不妊治療費が無料(年齢制限等、いくつか条件はあります)
  • 時間がかかる。体外受精(IVF)1年以上待ちの地域もある。
  • 最低限のサービスのみ
  • 条件を満たしていない人は、有料で体外受精(VIF)などを受けることができる(待ち時間があまりないが無料の場合と同じ治療・待遇)

プライベートの特徴

  • 不妊治療費が高額
  • すぐに治療が開始できる
  • NHSより良いサービスが受けれる

特徴としてはこんな感じでしょうか。待機期間に関しては、その地域や混雑状況でかなり差があるようですが、私の場合は体外受精をしましょうと言われて入れてくれた初めての予約は3か月後くらいでした。当時は「なんで三カ月も待たせるの!!」と叫んじゃいましたが、ロンドンなどの大都市では1年以上待ちも普通みたいです。今考えるととてもラッキーだったなぁと・・・田舎暮らしの特権でしたね。

無料で受けられない場合、1回の体外受精の費用はどれくらいかかるの?

体外受精を受ける場合の一回の金額ですが、私がネットで情報収集したものでは、プライベートでは£4,000~£8,000のようです。プライベートの病院ですので病院ごとに金額は違うのですが、これだけ値段の幅が広いということは、やはり設備や立地により金額が高くなるのだと思います。(北部では£3,000くらい、ロンドンでは£7,000~£8,000という情報も。ロンドンは何でも高いのですね・・・)

意外と知られていないのがNHSで有料で体外受精で受けれるということ。もしかしたら私の住んでる地域ではプライベートの病院がないからなのかもしれませんが、実際にこの方法で体外受精を受けた知人が何人かいるので情報としては間違いないです。金額は£3,000~£4,000と聞きました。無料で受ける人たちのウェイティングリストの一番上に横入りできるそうです。大金を払うのですから待ち時間が短くなるのは当然なのですが、無料で受ける人と全く同じ処置・設備・サービスとなります。

NHSの無料で受けられる体外受精の条件を満たさなかった場合も諦めないでください!

全ての地域で同じかどうかはわからないのですが、NHSで有料で体外受精を受けた知人が何人かいます。

有料であれば年齢制限などの条件もありません。

むしろ、条件を満たさない人たちのためにある「有料サービス」だと私は思います。条件を満たしていたとしても、待機期間が長すぎるので今すぐに体外受精を受けたいという人は、有料であれば待ち時間がぐっと短縮されます。

プライベートでは手がでない金額でも、NHSでならいくらか負担は軽いので、まずはGPに予約を入れて相談してください!!

最後に

不妊治療は精神的な支えが必要。少しでもストレスの少ない自分に合った環境を選ぶのが最善だと思います。

私は結果的には2度目の体外受精で子供を授かることができたのですが、年齢的なことも踏まえて2度目でダメなら同じやり方では3度目もダメだとろうと思い、3度目は日本で受けるつもりでいました。2度も無料で受けることができたので、1度くらいの出費はなんとかなる!と言い聞かせてました。

今思い返すと、やっぱりここイギリスで夫に支えられながら一緒に乗り切ったことが大きかったので、私はイギリスで不妊治療をして良かったと感じています。日本で受けていないので比べようがないのですが、日本は日本で良い点がたくさんあるはずですので、自分にとっての良い環境を選んで、皆さん良い結果が出て欲しいと思います。

 

スポンサーリンク