
イギリスのナーサリーやスクールに通い始めると、度々もらう「Head Lice」に関するレター。
「クラスの子の中でヘッドライスが見つかりました。今晩必ず全員ヘッドライスシャンプーと専用コームで除去しておいてください」
「Head Lice」とはアタマジラミ、ヒトの頭髪に移り吸血・繁殖していくシラミです。
最初のうちは「えぇーこの時代にシラミなんているのー!?」と驚いたものですが、最近では「またか~」くらいなもんです笑
さて、もしこんなレターをもらったり、学校の掲示板に告知されてるのを見かけたら、早速対策をしなければいけません。
なにをすればいいの??という方のために、ざっと私が行っている手順をご紹介します。
Contents
まずはわが子のシラミ除去を!
アタマジラミ警報のレターが来た時点で、クラスメイト全員に移っている可能性が高いと言えます。
全員に可能性があるとは言え、いつも一緒に遊ぶ仲良し同志や女の子同士で移ることがほとんどですが。
特に女の子同士は頭をくっつけて一緒にお絵かきしたり、長い髪が触れ合ったりするのでどんどん広がってしまいます。
ですが、たいていの先生は「誰からシラミが見つかったか」という名前は出しません。
そこからいじめが始まったりするかもしれないですし、その辺はしっかり守ってくれています。
ですので、レターが来た時点で「自分の子にも移っている可能性が高い」という心構えでいた方がいいです。
頭髪チェックをしても、シラミは常に動いているのでなかなか発見しにくく、髪にくっついている卵を先に発見することがほとんどなので、まだ移ったばかりの産卵していない状態の可能性もあります
とにかくクリアにしておくことが大切です。
お勧めシラミ除去3ステップ
- シャンプーで退治
- 専用コーム(クシ)で卵も除去
- スプレーで予防
この3ステップでかなり完璧にアタマジラミとおさらばができます!
まずはとにかくヘッドライスシャンプーですね。
スーパーで探すだけでも何種類もあって迷ってしまいますが、ファーマシーや学校で勧められたものをご紹介します。
アタマジラミを退治するシャンプー
こちらはとても効きが良いと評判です。
使い方ですが、まずは乾いた髪全体にシャンプーをしみこませて10分待ちます。
シャンプーは地肌と髪にしっかりと行き渡らせます。
10分置いたら、シャワーで濡らして泡立たせ、通常のシャンプーと同じように髪を洗って流します。
たいていの生きているシラミはここで死滅するのですが、卵が生き残る場合がありますので洗い流した後に専用のコームで髪の先までとかして完全に取り去ることが大切です。
このシャンプーにはコームも付属されているのですが、残念ながらこれでは目が粗いためしっかりと取り切れません。。
ということで、専用コームは違うものを使うことをお勧めします。
アタマジラミを除去する専用コーム(クシ)
こちらがファーマシーやママ友からも勧められた専用コームです。
生きたシラミ、シラミの死骸、卵、この3つ全てがクシの間から通り抜けられないようになっているので、目の細かさは完璧です。
アタマジラミの卵って、セメント並みの強さで髪にくっついているらしいです。
そうなるとシャンプーだけでは全てを取り除くことは難しく、やっぱり専用クシが必要なんですね。
しかし目が細かくなるほど髪をとかすのも大変になります。
目が粗いと卵などが残ってしまうし、目が細かいとクシが通りづらく嫌がる・・・これは仕方のないことですが、この専用コームは少しだけクシ通りが良くなるよう工夫がされています。
クシの一本一本丸くなっていて、更に先端も丸く、極力髪や地肌を痛めないようになっています。
そして丸いクシ一本一本にらせん状の溝が刻まれていて、髪の通りづらさを軽減してくれています。
一応、極力髪の通りが悪くならないような設計にはなっているものの、髪の長い子はやっぱり嫌がります・・・
そこでもう一つお勧めしたいのがこちらです。
シラミ予防スプレー
こちらはアタマジラミが嫌がる香りがついているため、予防効果があるスプレーです。
そしてもう一つ、コンディショナーの役割もあるため、まだコンディショナーを使っていないような小さな子にも、クシ通りを良くする効果で専用コームを併用して効果がグンとアップするという訳なのです。
こちらの商品、実はシャンプーも売っています。予防のためのシャンプーです。
クラスでアタマジラミ発見の通知が来たので子供の頭をチェックしてみたけどシラミらしきものは見つからなかった。
でも要注意な感じなので予防策をしたい、という場合はおすすめです。
幸い、今まで娘の頭からアタマジラミを発見したことはないので、うちではこちらの方が使う頻度が高くなっています。
いまはデザインが新しくなり、この可愛いキャラクターが入っていないのも販売されているようですが、ボトルの色や形はそのままなのですぐにわかると思います。
アタマジラミの生態
シラミの産卵数は一日に3~4個、1カ月で約100個。
約1週間で孵化(ふか)して、吸血を繰り返し3回の脱皮後、約2週間で成虫になります。
成虫の生息期間はおよそ1ヵ月。
成虫は黒っぽく3ミリくらいの大きさですが、卵は薄い茶色か白っぽく見えます。
繁殖力が非常に強く、短期間で数が増えていくので、早期発見が重要です。
なかなか手強い相手なので、全滅しないのもよくわかりますね。
・・・ちょっと頭に入れておくと良いかもしれません。
退治の後にやること
生息中のシラミを退治した後、次にやることは感染源もクリアにしておくことです。
家族中のシーツと枕カバー、そして頭を拭くのに使っていたタオルを60度以上のお湯で洗うかアイロンをかけて死滅させます。(大抵の洗濯機は温度調節ができると思うのですが、もしなければ60度以上のお湯に5分以上漬けてから洗濯すれば大丈夫です)
もし添い寝していたり、子供がよく親のベッドに潜り込んできているようならば思い切って家族全員上記の3ステップでシラミを退治しちゃいましょう。
アタマジラミは吸血できない状態では2~3日で死んでしまうそうなので、カーペットやぬいぐるみなどの洗えないものに関してはあまり神経質にならなくても大丈夫だそうです。
不潔だから??気になる感染源
アタマジラミは不潔かどうかは関係ないそうです。
毎日お風呂に入って頭も洗っている人でももらってしまうものなのであまりその辺は気にする必要はありません!
プールやお風呂でも移るのではと心配しましたが、調べたところによると、水に触れている間は一生懸命髪にしがみついているのでプールやお風呂の水経由で移ることはほとんどないそうです ^^;
卵はセメント並みの強さで髪にしっかりとくっついているので、プールで泳いだ程度じゃとれません。
ただ、頭から頭(髪から髪)、または帽子やバスタオル、枕カバーの共有で簡単に移ってしまいますので、プールの場合はタオルの共有には注意が必要です。
もらわない、移さないためにできること
女の子の場合、髪は極力結んでおくこと。
これ、かなり大事です。
特に湿りのある耳の裏あたりはシラミが好む場所だそうなので、後ろの髪をしっかり結んでおくことでかなり防げます。
そして、もしシラミが見つかったらまず普段仲良くしている子の親に伝えること。
同じタイミングで除去することで一番効果が上がります。
タイミングがずれると、せっかく除去したのにまたもらってきた・・・という羽目になりますのでご注意を。
念のため、クラスの先生にも報告することも大事です。
レターなどで他の家庭にも伝えてくれたり、学校でも気を付けて見てくれるので、頭をかゆがっている子などを早期発見してもらえます。
おわりに
初めてHead Liceに出会うとビックリ戸惑いますが、本当にこの国の学校ではよくあることなので、むしろ共存していると言ってもいいくらいの存在になっています。
シラミ自体ではさほど悪影響はないですが、頭がかゆくて授業に集中できなかったり、掻きすぎで炎症を起こしたりするので早めに気づいてあげたいですね。
ちょっと話はそれますが・・・このHead Liceの「Lice」ですが、日本人のカタカナ発音の「ライス」は「Lice」に近いので注意しましょう。
「Rice」(ご飯・米)は、最初にウを入れて「ウァイス」みたいになります^^